文学サークル顔のない男

文学が呼んでいる

今日のおすすめ本

  • 顔のない男

みなさん、こんにちは。
文学サークル顔のない男。
今日は村上春樹のこの本を紹介する。





色彩をもたない田崎つくると彼の巡礼の年だ。


主人公の田崎つくるがかつての友人たちに絶縁された理由を探しに行くという話だ。

まず、「かわいそうな田崎つくる君」という現在、付き合いのある女性のセリフが印象的だ。
色がついていないだけで絶縁されたのか、はたまた、男女の組み合わせがアンバランスだったせいで唯一上京した田崎だけが省かれたのか。

そんな田崎にも大学在学中に友人ができ、少し不思議な話を聞かされることになる。
それはその友人の父の大学時代の話なのだが、
そこで登場するピアニストを名乗る男のミステリアスな生き方に田崎は何を思ったのか。


絶縁されたことで自殺まで考えた田崎を救った
ある夢とその友人。
生と死をさまようなかで生まれた「活き」。

現在にまで引きずっているその重荷をバーで隣に座るその女性はどう思うのか。


そこで生み出されるテーマは男女観に始まり、
死生観、憎悪、嫉妬、皮肉、絶望など、人間が生きていくなかで避けて通れないものが多数散りばめられている。

人生とは何か、生きるとは何か。
その真髄に迫るヘルプマニュアルとして本書は機能しているように思う。




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