ゆーまにわ

地方を舞台に面白いことを仕掛ける!

ゆーまにわの挑戦!創設者のひとりごと。

  • ハシモト

初めまして。 岡山県真庭市の地域おこし協力隊でゆーまにわファウンダー(設立者)の橋本です。
岡山県真庭市ってどこにあるかご存知ですか?
僕は2年前までは知りませんでした。
なぜそんな見知らぬ土地だったところに飛び込んで活動をしているのか。
そんなところも踏まえて、今回はゆーまにわについてやその活動から見えてきた地方社会について書かせていただきます。

 
東大を休学して地域おこし協力隊になってみた。

 まずは私の自己紹介もかねて、ゆーまにわという組織が立ち上がるまでの話をしたいと思います。

実は今私の手元には、真庭市地域おこし協力隊のネームプレートのほかに東京大学の学生証があります。
そう、真庭では「テレビでしか見たことなかった。」といわれる現役の東大生。
同級生は現在学部4年生の学年で、きっとそろそろ内定をもらって晴れやかな顔をし始めている人も出てきた頃でしょう。
そんな彼ら彼女らをしり目に、私は2017年度から2018年度にかけて2年間大学を休学して真庭市にいます
来年満を持して大学に戻ったときには、もうみんなは学部を卒業してそれぞれの道への第一歩を踏み出したところ。
私はまさに浦島太郎状態になること間違いなし。
 
とにもかくにも、留学はよく聞くけれども大学を休学して地方に働きに行くなんてあまり聞かないこと。
どうしてわざわざ休学するの。せっかくいいところに入ったのに。
「別に大学辞めたわけではないし、復学はしますよ。」と背中に貼っておきたくなるほどあちこちで聞かれました。
さすがの東京大学事務局もそんな休学の形は想定していないようで、いざ休学願いを提出する段階になって「困った。当てはまる休学理由がない。」というほどの状況。
お互いに面倒なやり取りを経て休学理由は「経済的理由」で決着しました。
 
本当に、お金がないから地方に出稼ぎに行ってきます、と書くことになりました。
 
論と、行動。だから真庭に来た。 地方創生が声高に叫ばれるようになってはや数十年。
各所でいろいろな方がそれぞれの取り組みをされていて、それらが「事例」として簡単に見られる世の中になり、その事例集をバイブルに地域学や地域活性化を学ぶ学生も増えました。私もその中の一人として、本やネットの先進事例を調べインターンなどを駆使して実際に現地へ伺ってみる、というようなことをやっていました。
 
事例集は大変参考になるし、それを踏まえて実際にお話を伺うとふむふむなるほどと思うことがたくさんあって、とても勉強になりました。
でもそんなことを繰り返せば繰り返していくほど、一つの漠然とした疑問がしこりのように自分の中に浮かぶようになりました。
それが表面化したのがある方に言われた一言でした。
 
「あなたは何をされている方なの?」
 
「地域活性化について学んでいます。」と言おうとして気が付きました。
各地の事例を見てきて分かってきたのではなかったのか。
地域を元気にするやり方はエッセンスで共通する部分はあっても各地でそれぞれ違っていて、うまくいっているところは誤解を恐れずに言えば「たまたま」から始まったことが結果として好事例となっているに過ぎない、と。
たまたまこの人とこの人が出会った。それはもはや偶然に任せるしかない。その定石のなさこそが事例ばかりが増えても解決へと走っているとはおよそ感じられない要因であり、また同時にこの分野の魅力である、と。
だとしたら、いつまでもその概論のエッセンスを学んでばかりで、自分は何ができるようになるのだろうか。
 
この時から、僕の指針は、「行動」になりました。
 
思い立ったら動く。
ということで、これを境に教えてもらう側から自分で起こしてみる側に意識して参画するようになり、気が付いたら真庭市に来て協力隊をしていました。
 
 十歩先でもなく目の前の一歩でもなく、三歩先を見る。 農学部の人間だし、一つ課題山積と言われる農業分野で旗を上げてやろう。

そんな理想を掲げて約1年半前に協力隊として真庭市に来ました。
まさか自分がゆーまにわを立ち上げて仲間を集めているなんて想像もしていませんでした。
きっと当時からお世話になっている人の中には、実際に地域に深くかかわってみて、いかに自分の理想が机上の空論だったかを悟ったんだな、と思われている方もいるでしょう。

確かに、自分の理想は机上の空論でした。
でも、今でもその理想は掲げています。
ただし、それは何十歩の先の話。
 
私が真庭に来ていろんな方々と関わらせていただく中で一つ強く感じることがありました。
それは、理想は行動指針ではないということ。
イメージとしては、理想は幅のあるレーンで、行動指針はその途中にある通過したい点、という感じです。
理想が十歩先まで続いているものだとしたら、行動指針は3歩先にあるもの
目の前のことにとらわれていては大局がつかめませんが、遠くばかりを見ていても足が進みません。一歩先も10歩先もそれぞれ必要な場面がありますが、行動するために必要なのは三歩先を見ること。
 
とにかく3歩先を常にチェックしながらそこに向かって行動し続けること
これは、真庭市の皆さんから学ばせてもらった一番大きなことかもしれません。
 
地方って意識高い学生にピッタリじゃん。 東京にいたとき、周りにはたくさんの “意識高い系”大学生がいました。
学生団体を引っ張っている人、企業と組んで研究成果をプロダクトとして世に出す人、国家レベルの大きなプロジェクトに関わっている人、自分の会社を興している人。
母数の違いはあれど、やっぱり東京の方が圧倒的にそういう学生が多いように感じます。

やっぱり地方と都会の人材の差は大きくて、それは大学の数や企業や政府機能の集中など様々な要因があり、原因は複合的で解決には時間がかかるでしょう。
ただし、この人材の差というのは経験や機会からくるもので決して東京の学生の方が優秀ということではありません。

東京には一見すごいことをしている学生がたくさんいますが、それはすごいことに関われる機会が身近にあったからというところが大きな要因です。その機会をうまくつかんだ学生が大学生活の中での経験やステップアップなどを経て(つまり『行動』ですね。)、結果として人材の差ということになっているというパターンが多いように感じます。
つまりは、機会の不平等
これは、何だか面白くありません。
 
そしてもう一つ、地方の学生の方が圧倒的に有利です。
すみません、『圧倒的に』は誇張でした。
ただ、今の地方社会ほどワカモノ(学生に限らず)にとっての格好の挑戦の場はないでしょう。
そう言い切れるほど、何か志を持ったワカモノのチャレンジの場として地方は最適な場所です。
検証として、以下に志を持ったワカモノにとっての双方の主なメリットを雑に挙げてみます。
 
【都会】
大企業が多い
ノリのいいベンチャーも多い
その道のトップランナーがそこらへんにいる
同じ志を持ったワカモノに会いやすい

 
【地方】 設備や生活費などほぼ全てにおいてコストが圧倒的にかからない
基本的に競合がいない
ワカモノというだけで歓迎されて人的・金銭的に応援される
個人事業主含め経営者が多いので組織の決定権者に会うことが多く、話が早い
人不足で手が回っておらずニーズに溢れている

 
どうでしょうか。

都会は多くのものを吸収できるけど地方は実践と経験ができるし、どっちもどっちだね。
そう思った方が多いのではないのでしょうか。
そうなんです、どっちもどっちなんです。
どっちもどっちなのに、お互いにいいところがあるのに、アクションが起こされているのが圧倒的に都会の方が多いがゆえにそっちの方が評価されているように感じる。
これも、なんだか面白くありません。
 
もっと『地方×ワカモノ』の相性の良さを生かしたら面白いことになるのに
 
(昨年12月に開催した地域課題解決合宿型学生ビジコン『マニワの虎in日野上雲海』。タイトル含め、とにかく大真面目にふざけることを大切に。)
 
それをゆーまにわで実証してやろうじゃないか。
 
地方にも志ある学生がたくさんいる。
地方は学生らワカモノのチャレンジの場として素晴らしい場所。
なのに、ほとんど学生の活動がない。
疑問を持ったなら、それが行動のチャンス。
よし、ないなら自分で作ればいいじゃないか。

こうしてゆーまにわが立ち上がりました
ちなみにゆーまにわの語源は”University of Maniwa”で、大学が無い岡山県真庭市をゆーまにわの活動を通して大学生の活躍の舞台にするというという思いから名付けました。
 
ゆーまにわは、『学生のやりたいことと、地域のやって欲しいことを、ゆーまにわができることでつなぐ』という『ゆーまにわの3つの輪』というものを理念として掲げています。これは『三方よし』の考え方からヒントをもらっています。これについては次回以降でお話したいと思います。
具体的活動としては、

空き家を利活用した拠点『ゆーまにわキャンパス』での地域の居場所作り事業
⇒ゆーまにわ×地域住民
地元の企業と学生をつなぐビジコン型インターン『ミッションinまにわ』の企画運営
⇒ゆーまにわ×地元企業
自主農園の管理と収穫物を生かして地域の催事へ出店する『食と農プロジェクト』
⇒ゆーまにわ×地域

 
の3つを軸に、その他スピンオフの自主企画や中学校や高校と連携した学習事業、地域の方々の活動の手伝いなどをしています。
 
地域住民という個々人と生活の面から関わる『ゆーまにわキャンパス』、地元の企業と仕事という面から関わる『ミッションinまにわ』、地域のはれとけそれぞれの中心にある農業と催事に関わる『食と農プロジェクト』
ゆーまにわを軸に学生が地方のリアルに関わることを実現するべく全方向でそれぞれ活動しています。
 
ゆーまにわという団体を一つの人格として学生が一住民に限りなく近い形で自分の志に挑戦することができたとき、お互いにとってwin-winの活動ができるかもしれない。
そうやってゆーまにわで得た経験を踏み台に学生が次のステップへと進んでいく。地方はワカモノがいろんなことをチャレンジしに来て活性化される。
ほらね、『地方×ワカモノ』って、学生のステップアップとしても地方の活性化としてもすごく相性がいいでしょう。
いつかそう言えるようになったら、私は嬉しいです。

2018年10月 
ゆーまにわファウンダー 橋本隆宏
 

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